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Saturday, December 27, 2008

佐谷家におじゃまできた幸運者

岩渕さんが書かれていた幸運者のひとりとして、佐谷さんと出会えたことは私にとって奇跡なのかもしれません。

立教大学大学院でサービス・ホスピタリティー分野の研究をしていた私は、正直、この中で一番アートに関する知識もなく、かつ、画廊という仕事には全くの門外漢でした。ホテルやアミューズメント施設といったサービス業からの視点でしか話ができなかった私に、佐谷さんが私の拙いサービスやホスピタリティーという視点からの話を興味深くきいてくださり、満面の笑みで「その視点はアートの世界に必要なことだし、欠けていることなんだよ」と言われたのはいまでも忘れられません。

ひょんなことから研究者の道をはずれ、銀座界隈のオフィスで働くようになり、銀座で開かれる個展にはちょことちょことオジャマさせてもらいました。どんなに忙しくても私みたいな者にまで、丁寧に作品を説明してくださる佐谷さんの姿は、やはり、プロフェッショナルであると感じました。あの時期は、想像を超える労働量でしたが、仕事の合間に個展会場を訪れるのが、私にとって至福の時でした。


黒澤行紀

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